ぶらり散歩、気になるスポット探訪、見聞録

ぶらり探訪 GNH358

蕎麦

藪蕎麦(やぶそば):江戸三大蕎麦

更新日:

江戸蕎麦御三家「藪蕎麦」

藪(蕎麦)といえば、更科 (蕎麦)、砂場 (蕎麦)と並ぶ、蕎麦御三家です。

藪蕎麦の中でも、池之端藪蕎麦で修業した阿部孝雄が開業した「竹やぶ」とその弟子の店が注目されていますが、
その紹介の前に、藪蕎麦の今を探訪していきます。

日本の蕎麦・蕎麦切りの歴史はこちら
蕎麦~江戸蕎麦文化の発祥
御三家についてはこちら
江戸蕎麦三大系譜~藪、更科、砂場
江戸の老舗蕎麦屋の藪蕎麦ともなると、江戸幕府8第将軍徳川吉宗の時代の文献まで遡ることができます。

『続江戸砂子温故名跡志 5巻』、菊岡沾涼著、1735年(享保20年)に、
「雑司谷蕎麦切 ぞうしがや鬼子母神門前茶屋 同所 藪の蕎麦切」
— 『続江戸砂子温故名跡志 5巻』、菊岡沾涼著、享保20年より抜粋
出典:Wikipedeia

東京・池袋に近い、雑司谷の鬼子母神にあった2軒の人気蕎麦屋のうち、
門前茶屋だった店と、ちょっと離れた竹藪の中にあった店を区別するために、
竹藪の方を “藪の内そば” とか “藪の中爺がそば” と呼んだことから生まれたいわば愛称だったという伝説があるそうです。

また、かんだやぶそばの前身とつゆも紹介されています。

『食行脚.東京の巻』 奥田優曇華 著 :協文館, 1925年(大正14年)
p.83-84 藪蕎麦(須田町)「茶蕎麦」
神田区連雀町一八 電車 須田町下車
-評判のいい盛りとかけの汁(つゆ)は、本節の上ものに、銚子の鬚田(ひげた)で吟製し、あんばい上手に出来て居る。-

『東京名物志』、『改訂増補 東京名物志』 松本道別著:公益社、1901年(明治34年)
ここでは、東京の三大藪蕎麦は、「蔦屋」、「藪中庵」、「連雀町藪蕎麦」とされています。

出典:国立国会図書館デジタルコレクション

「藪蕎麦」探訪

明治時代の藪蕎麦御三家

【蔦屋】⇒団子坂藪蕎麦・蔦屋は、1833年(天保4年)には営業していたことが文献で確認されています。:1906年(明治39年)に廃業
『慊堂日暦』、松崎慊堂著、天保4年10月、江戸後期の漢学者・松崎慊堂の日記に、「団子坂の千(駄木)蔦屋に入り蕎麦条を食ふ」という条があり、この年にすでに団子坂の「蔦屋」は営業していた。
出典:Wikipedia>かんだやぶそば

【藪中庵】=深川藪の内(現在の東京都江東区三好町4丁目)にあったといわれています。
1815年文化12年版名物商品ひょうばんに登場。幕末の江戸切絵図にも載るほどの有名店でした。

【連雀町藪蕎麦】=神田連雀町(現在の東京都神田淡路町二丁目)
蔦屋の支店「団子坂支店・藪蕎麦」の暖簾を譲り受けて開業⇒かんだやぶそば:団子坂藪蕎麦なきあと藪の本家として現在に至っています。

現代の藪蕎麦御三家


●かんだやぶそば(東京都千代田区神田淡路町2丁目):創業1880年(明治13年)

●並木薮蕎麦(東京都台東区雷門2丁目):創業1880年(明治13年)

池の端薮蕎麦

*【閉店】池の端薮蕎麦(東京都文京区湯島3丁目):創業1954年(昭和29年)~2016年7月(平成28年)閉店。

藪蕎麦:藪睦会

藪睦会とは、かんだやぶそばを中心として結成された集団。
正確な結集年は公表されていませんが、昭和の初期にはすでに存在していたものと思われます。

東京都内の店

●かんだやぶそば(千代田区神田淡路町2丁目)
●藪伊豆 総本店(103中央区日本橋3-15-7)
●浜町 薮そば(中央区日本橋浜町2-5-3)
●人形町 藪そば (中央区日本橋人形町1-7-2)
●芝二丁目 やぶ砂(港区高輪2-28-21)
●杉並藪蕎麥・汐留店港区東新橋1-8-2カレッタ汐留B2F)
●麻布台 薮そば (港区麻布台3-1-4 第二妹尾ビル 1F)
●虎ノ門 やぶ(港区虎ノ門5-11-11)
●六本木 藪そば(港区六本木3丁目14-9)
●並木 藪蕎麦 (台東区雷門2-11-9)
●上野藪蕎麦 総本店(台東区上野6-9-16):創業1892年
●駕籠町 藪そば (文京区本駒込2-29-20)
●梅島 藪重(足立区梅田7-36-2)
●吾妻橋 やぶそば (墨田区吾妻橋1-11-2)
●北品川 藪そば(品川区北品川2-26-6)
●蒲田 やぶそば(大田区西糀谷1-3-20 )
●自由ヶ丘 藪伊豆 (目黒区自由が丘1-29-7)
●高円寺 藪そば(杉並区高円寺北3-8-13)
●板橋 やぶ利 (板橋区徳丸3-1-15)
●そば匠 藪いず(練馬区石神井台5-1-36)
●八王子藪蕎麦 本店(八王子市八幡町1-17)

杉並藪蕎麦

杉並藪蕎麥は「かんだやぶそば」の正式なのれん分け店です
江戸3大老舗蕎麦(砂場・藪・更級)のひとつ「藪」の正統「かんだやぶそば」(東京都千代田区神田淡路町)で約7年間修業をした現社長が、正式なのれん分け制度により、杉並区西荻窪にて独立開業したのが当社「杉並藪蕎麥(すぎなみやぶそば)」です(藪睦会会員)。今でも本家から受け継いだ味や技を頑なに守りながら、味わい深い江戸そばの世界を展開しています。
出典:杉並藪蕎麥 ホームページ
●赤坂店(赤坂Bizタワー2階)
●汐留店(カレッタ汐留地下2階)
●横浜店(そごう横浜店10階 老舗・名店ゾーン)
●名古屋店(JRセントラルタワーズプラザレストラン街13階 )
●大阪店(OAP(大阪アメニティパーク)タワー2階201区)
●神戸店(そごう神戸店新館2階食堂街)
●広島店(そごう広島店10階名店食堂街)

『藪蕎麦(やぶそば)~江戸三大蕎麦 ぶらり探訪GNH358』
初稿:2018年5月21日
最新更新日:2018年10月26日

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